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4、上下の関係としての秩序。


ということはまた、すでにある生まれながらの血縁を中心にした、身分の上下の関係が絶対的な秩序の源泉になっている。そうならざるを得ず、それしかない、そうした世界なのである。

そして、この秩序が変わることを何よりも恐れる、そうした世界なのである。なぜなら、それこそが自分のアイデンティティーそのものだからである。そしてこれが自分たちが生まれ出てきた場所であり、そしてまた、これが自分たちの心の拠り所になっているのである。

序列としての士農工商、そして皇帝を中心にした家族的な国家の秩序。この皇帝の下に家臣がいて、その末端の最小単位としての家族が、その内部で親子や兄弟の関係を絶対的な上下の人間関係として秩序が維持される、そうした世界なのである。



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