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5、性格。


これが儒教、もしくは封建社会の秩序であり、その自意識であり、世界観となっているのである。それは、自らの生存のための方法というのが稲作に限られている、そうした世界での生き方であり、価値観であり、道徳であり、正義なのである。

こうしたことは今日においても、公務員や大企業で働く社員の気質においても見ることが出来る。その処世術や保身のための性格や気性、情緒の中にそれを見ることが出来る。上意下達、決して逆らわない丸い人間、ただひたすら波風を立てないこと。つまり、変化を何よりも恐れる、そうした世界なのである。

これもやはり、生存手段としての固定資本が、極度に限界まで肥大化した結果なのである。言い換えれば、生産手段が社会化した結果なのである。このような世界では、自分の身の保全というのが、ただひたすら逆らわず、変えてもならないということが絶対的な前提になっている、そうした世界なのである。



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