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2、利害関係。


そうした意味でも自分たちにとっての歴史というのは、間接的に自分たちにとって都合のよいように解釈され、歪曲された歴史とならざるを得ないのである。しかしまた、確かにそれだけで十分で、それ以外のことは知る必要がなく、むしろそれ以外のことを知ってはならない、そうした世界を私たちは生きている。

もちろんそれは、すべての文化や文明といったこと自体がそうなのであって、何も珍しいことでも、夢や空想でもなく、ただそうやって世の中がまとめられていて、そしてそれがこの世界の秩序であり、そして誰からも求められる標準的でフツーの人間なのである。

これが、この世界で求められ必要とされる生き方であり、思考のパターンであり、常識なのである。秩序でありオキテなのである。そしてこのような世界を離れて生きて行けないように、人間が出来ているということなのである。


戻る。                     続く。


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