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3、憑依。


現実を生きている自分とは、シツケと教育、そして文化と習慣によって支配された存在なのであって、しかしまた、精神は現実とは別の世界なのである。精神は自分の中の情緒の世界なのである。自分自身の中の生理と反射作用のリズムの世界なのである。

そしてこれがどこかで不具合を起こして、バランスが壊れて一時的に自分を見失った状態なのである。精神が一時的に非現実と非日常の世界に迷い込んでしまった状態なのである。

だからまたそれが、自分の中の未知の得体の知れないものが、自分にまとわりついてきて乗り移り、取り憑いてきたように思えてくるのである。そして実は、それもまた自分なのである。そして、果たしてどちらが本当の自分なのかというのが、自分でもはっきりと理解できずにいるのである。


戻る。                     続く。


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