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始め何かワケのわからないことがあっても、それが反復してくり返されてゆくと、それに対する反応や感じ方といったものが定着し、それが定まった作法として形式化して行く。まるでそれしか無いようにである。 始め突発的な条件反射に過ぎなかったことが、長い年月の繰り返される反復継続によって無条件反射の日常として固定して行く。慣(な)れがクセになり、習慣となって、いつしかそれが日常の常識となって、それしか知らず、それ以外のことが出来ないようになっているのである。 それしかないというのは、自分の感覚や肉体のことであって、これが自分と外の現実世界との異なるところなのである。自分というのが、あらかじめこのように条件付けられているのである。そしてこれが自己と他者との境界線なのであって、自分が自分を意識する場面なのである。 |
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