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7、普遍性。


だからまた、これが、本人の意志の届かないところで本人を支配し、限定し、決定して行く暗黙の絶対的強制力なのである。これが私たちを、知らないところから背後で操(あやつ)り、突き動かしている支配力であり、その必然性となっているのである。

しかし、このような客観的現実、絶対的強制力、あるいはシステムといったものを、その地域や歴史、そして時代を越えて考えるとき、それらに共通する性向や性質といったものが感じられてくる。知られてもくるし、理解もされてくる。見える現実と自己の記憶を越えた、果てしなく純粋で永遠の世界とでもいったものが感じられてくるのである。


戻る。                     続く。


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