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3、取り柄。


要するに、このようにして自分は社会の一員として許され、認められるのである。そしてそれに見合う生活スタイルを保証されるのである。タテマエだけでも最底辺の教育と就職がそれである。(もちろん、職業選択の自由とか教育の機会均等などというのは、真っ赤なウソである。)

そうして見下され、蔑まされるだけが取り柄の、何とも哀れでみすぼらしい人間として認定されるのである。そうした道だけが用意されていて、そうであるはずだし、そうでなければならない者として強制されるのである。

なぜなら、そうすることがこのシステムの秩序だからである。波風を立てて、みんなの和を乱す者は許されないのである。一般的で均質化した、自分たちみんなの地位を脅かすことは決して許さないのである。


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