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しかしそれは、多数者の立場からすると、実際には自分たちの立場を取り繕うためのタテマエであって、それを利用して自分の立場を有利にしようとしているのである。だからまた、底辺の者にとっては、それよりもっと下の者がどうしても必要なのである。 そうして始めて自分がより安定した立場を得ることが出来るようになるのである。そしてこれを支えているのが社会的に少数の弱者なのである。だからまた、多数派にとっての弱者というのは、どうしても必要な存在なのであって、それは意図的で、かつ意識的に作り出された者なのである。 従ってこの場合、理由などというのはどうでも良いことなのである。それはただ「自分たち」と違う者でありさえすれば、それだけで、理由は後から作り出してくるのである。そして実は、これこそが真の目的なのである。 |
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