index< 日誌 < z自意識 < 22-16「自己認識4」p8 |
それは、同じであることが自分たちの前提になっているからである。同質であることによって、意識的かつ意図的に何もかもが効率よく実行できるからである。つまり、合理的に世の中を最適化し最大化してゆくことが可能になるのである。 そしてそれこそが人類史における近代(15世紀?〜)の理想であり続けたのである。正義であり、常識であり、信念でありつづけたのである。義務教育、鉄道・高速道、電信電話・インターネット、マスコミ・・・などの近代が目指し作り上げてきた世界が、まさしくこの合理的な精神だったのである。 しかしそれはまた同時に、模範とすべき者とそうでない者、教える者と教えられる者、従わせる者と従う者を作り出す。大多数のほとんどの人間は上の者に対してただ従っていればよく、ただそれだけで上下の関係が出来上がり、そしてまたその中で自分の居場所と地位が決められていたのである。 |
index< 日誌 < z自意識 < 22-16「自己認識4」p8