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3、ポーズ。


だからまた、このような外から見える身体表面の変化、すなわち、表情とその仕草の立居振る舞いといったものが、その時点で、すでにコトバ以前のところでコミュニケ―ションとして成立しているのである。

もちろんこれは、相手にも自分にもそれが分かるという、そうした種としての同一性、共通の文化や習慣、作法などが共有されているということが前提になっている。

すなわち、同一の群れの住人であるとか、同じ民族や国民としての同質性がその条件になっているのである。これは文化であり、出自による記憶や経験の同一性が、それを可能にしているのである。

それはコトバ以前の、それに伴う前段階としての徴候や前兆として、あらかじめ現れているのである。肉体の生理や神経の作用としてそうなのである。目の動きやポーズ、身体の動き、それに表情としてそうなのである。


戻る。                     続く。


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