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そうしたことが、青い空を見て、何か果てしないものを感じさせたり、あるいは暗がりの中に何か得体の知れない恐れを感じさせたりするのである。あるいはまた、空全体に広がるカスミの風景に、ほのかな望みや願いみたいなものを感じてしまうのである。 そうしたことを私たちは、白や青の色として、あるいは暗く光のない陰の色として、あるいは赤や、黄や、緑として言い表し、表現してきたのではないだろうか。 たとえば空の色が水色に見えるのは、それが古びた記憶の忘れ物の世界を呼び起こすからではないだろうか。それは自分自身の中の心情や、願いや、情緒の世界なのである。 |
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