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4、共通の基準。


そうして誰もがより積極的にシステム全体として、このようなヨソ者を排除し、悪者のレッテルを貼ることによって、隔離、破壊、消滅にかかるのである。しかし、これは仕方のないことであって、そうすることによってのみ、このような画一化され均質化された世界の存続が保証されるのである。

そうすることによって、これが自分たちの存在理由になっているのである。自分たちが自分たちであり続けようとする限り、そうするしかないのである。そして、私たち自身もまた、そうした世界の住人なのである。これは言わば処世術であって、自分でも知らず気づくこともないまま、そうした方向へと集団全体が押し流されてゆくのである。

そしてこれを安心・安全とか、公平で平等などといって、自分たちが生きて行く上での指標にしているのである。一般的でもっとも標準的なフツーの人間の基準にしているのである。


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