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自分が進んで底辺よりもっと下の人間を作ることによって、自分が底辺から逃れ出ようとしているのである。そうやって自分が底辺より少しはましな、ピラミッドの中のフツーの人間であろうとしているのである。 しかしまた、だからこそ、このような最底辺の人間は、より敏感で、無慈悲に差別の対象を作り出して行く。ただそれだけが、自分の社会的立場というのを保証してくれるからである。自分を世間から認められた人間にしてくれるからである。 ホントに無能で、やる気も知識も意志も薄弱な人間は、そうやって自分の身の保全を計るのである。あるいはむしろ、そうやって自分の身の保全を計るしかないのである。そうやって生きて行く以外にないのである。 しかし、そしてまた、世の中の大多数の人間がそうなのである。そしてこれをフツーの人間と言っているのである。またそうである以上、それは人間同士の間の上下の関係が、こうした世界での人間関係にならざるを得ないのである。 |
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