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3、選択肢などない。


そうであり続けたのである。それ以外になかったのである。そのようにシツケられて来たし、自分もまわりのみんなもそうであるし、そうでなければならないし、そうである以上、これがルールであって、誰もがそれに従わなければならないマナー(作法)なのである。

そして、そうしたことが自分が生きて行く上での、残された数少ない生き方になっていて、そしてただそれだけが自分の、許された取り柄になっているのである。可能性などどこにもない。そうやって生きて行く以外にないのである。

いままでもそうであったし、これからもそうであり続けるのである。そして、それ以外のところで、自分はもはや生きて行けなくなっているのである。生き方や思考のパターン、それに自分を取り巻く人間関係といったものが、そのように出来上がってしまっているのである。これは自分ではもはやどうにもならないことなのである。

選択枝は存在しない、そうやって生きて行く以外にないのである。


戻る。                     続く。


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