index< 日誌 < z自意識 < 22-35「交感N:ケイサツ」p11


3、領域の欠落。


言っていることは世界最高の美しいコトバなのであるが、その行為のやり方や仕草、滲みでてくる表情といったものが、この世のだれよりも下品で卑しいのである。要するにサルにスーツを着せてもサルのままだし、サルそのものが人間に変るワケでもないのである。

低レベルの人間にいくら上品な言葉を教えても、中身が変わることがないのである。しかしまた、教える者にとっては、その方が便利で都合がよいのである。何も考えずにどんなことでも平気でしてくれるから。それが人間としてして許されることなのかどうかというのも、本人にそれを理解する能力を欠いていて、結局どんなことでもしてくれるのである。

どんなに立派なコトバと服を着せても、中身の人間があまりにも低レベルのままだということなのである。人間そのものが変わらなければならない、というのが理解できないのである。それを悩んだり考えたり理解したりする自意識の領域が欠落しているのである。


戻る。                     続く。


index< 日誌 < z自意識 < 22-35「交感N:ケイサツ」p11