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8、だれが決めるのか。


そしてこれは、現在でも少し田舎の郊外の人間によく見られる現象なのである。生まれた後からの人間関係というものが、地域的にも歴史的にも非常に限られていて、そのようにしか世界を見ることが出来ないのである。

人間関係というのが、地域や村の行事や学校の関係に限られていて、それがそのまま就学・就職へと続くのである。ただし、この場合、就職と言っても一般的な意味でのそれとは、かなり意味合いが違っていて、要するに、何も問題さえなければ地元の公務員や組合、商店にそのまま入って行くのである。

そして彼ら彼女らは、たいてい地元の幼馴染みの知り合いなのである。要するに、村のケイレツと談合だけなのである。場合によっては婚姻ですらそうなのである。当事者の意志などとは無関係に、村の中の有力者がそれを決定してきたのである。談合とコネとツテだけで支配されてきたのである。


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