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9、ケイレツ。


そして同時にたいてい、彼ら彼女らは家に帰れば農家の半自営業であった。そしてこのような横と縦の関係が、彼らの自意識のすべてなのである。横とは、近所であり、同窓同級生、同じ村の人間、そして村の職場である。タテとは、ケイレツの役所やメーカーに勤める同窓と身内のことであり、そこから自動的に仕事を得ているのである。

公共工事がそうである。メーカーからの下請けがそうなのである。日本には、それ以外の仕事がないのである。それ以外に糧を得る方法がないのである。あっても、「自分たち」でないヨソ者は誰からも信用されないのである。それは、ツテとコネと談合だけが支配する世界なのである。


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