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あるいは反対に、他人をドレイ化しようとするのである。それは自分と他人の境界線をなくそうとするものである以上、そうならざるを得ないのである。というよりも、もともと自分と他人との間の境界線が非常に曖昧なのである。 だからまた、「オマエが上か、オレが上か」の関係しか築けないのである。そして、こうした人間は、会社や何らかの組織のバック(後ろ盾)がないと、だれからも相手にされない。そうしてだれからも無視された時点で、本当の自分に対峙することになる。 しかし、もはや自分ではどうにもならないのである。もともと自分の中にそうした自律した自意識を欠いているのである。しかしまた実際のところ、このような自意識の欠如こそが、それまでの自分の人生の成功の原動力だったのである。それは、この時代の世の中が求めたことなのである。 |
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