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そして、そうした村の空気の中でしか自分を見い出せず、自立した個人としてコネなしで会社に就職することも出来ず、就職しても続かず、それにおびえて結局、派遣やバイト、日雇いでしか仕事が務まらないのである。 そうして仕事をしては止めて、また他の仕事をくり返すのである。あるいはまた、農作業の繁忙期にお互いで行ったり来たり助け合って、結局、同じ仲間同士の間をグルグルまわるだけの、決してヨソとの接触がない、そうしたライフスタイルなのである。 しかしまた、それでも現金収入は乏しくても、畑と田んぼからの収穫によって食べることには困らない、そうした生き方なのである。だからまた、そうしたライフスタイルが破壊されることなく、半永久的に続いているのである。そしてこれを基にして、自分の自意識や自尊心が成り立っているのである。もはや、そのようにしかなれず、そうやって生きて行くしかない存在なのである。 |
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