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そしてこのような、少しでも良いところへ就職するということが、それぞれにとっての人間関係といったものを決定し、そしてこれを支配してゆくのである。そしてこれが、その社会の空気や雰囲気、常識や習慣、気質や気性といったものを規制してゆくのである。 就職のためのシツケと受験競争、画一化・均一化、そしてこれを正当化する合理的精神が、この近代という時代の支配的な自意識になったのである。 しかし、今日においては、かなり様子が違っている。たしかに今日においても土地と資本は重要な生産手段ではある。しかしそれは、そこで生きる者にとって見れば、拡大もしなければ、前進することもない関係なのである。むしろ、衰退し消滅して行く関係としての世界なのである。 |