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7、アンサンブル。


物理的な刺激といっても、それは五感以外にも様々な感覚や感じ方があるのであって、あるいはまた、外からの刺激に過ぎなかったものが、それが自分の内部からの感覚として感じられてくる、ということもあるのである。さらにまた、直感的で自分でも意味不明な第六感みたいなものを感じてしまうこともあるのである。

要するに、これはアンサンブルなのである。複合的に錯綜したカオスの世界なのである。個々一つ一つの感覚の刺激の断片を取ってみれば、それ自体になんの意味もないのであるが、その刺激の時間的に連続する強弱の違い、高低長短のリズムのパターンといったものが、それ自体で一つの音色としての情緒の世界を作り出しているのである。


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