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2、共感。


それは個別の感覚だけを見ても分からないものであって、それを全体として見たときに始めて見えてくるものなのである。しかも、時間的に変化し続ける模様そのものの変化の中にである。そうして現れては消えて行く、このような時間的な変化の移ろいが「情緒」なのである。

これには分かりやすい例として、筋肉を挙げることが出来る。結論から言うと、筋肉は一方向にしか作用しないのである。筋肉の仕組みと構造がもともとそのように出来ているのである。そうだとすると、それを元に戻すための反対側の筋肉が必ず必要なのである。

そしてまた、筋肉の作業範囲を360°全方位に対して作用し得るようにするために、言わば、無限の数の方向に筋肉が必要になってくるのである。そしてこれを回避するために、隣り合う筋肉同士が互いに連携連動し合いながら、共同で作用したりしなかったりと、臨機応変に離合集散をくり返しているのである。


戻る。                     続く。


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