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4、いざない。


それはつまり、外の世界の刺激といったものを自分の中で反射して、自分特有の仕方で映し出しているのである。人間というのは、人間特有の感じ方というのを持っている。また、それは個人によっても異なるのである。だから刺激に対する反応の仕方も様々なのである。そして、そうしたことが感情や情緒として現れてきて、表現されているのである。

では、一体どこかが違うのか。人間は外から入ってきた刺激を、自分の中で交感し合うのである。そしてこの交感の結果としての作用が、自分自身の肉体内部の生理や神経や筋肉の作用の営みとして、連鎖・連動して惹き起こされているのである。

これは、肉体の仕組みとその機能がそうなのである。そうやって、ずっと大昔から営まれてきたのである。それは生存競争と自然選択の結果なのである。そうやって見知らぬ世界へといざない導いているのである。そして変異(または進化)の方向性をあらかじめ制約し、限定し、方向づけているのである。


戻る。                     続く。


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