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5、無条件反射。


たとえそれが外の刺激とは直接の関係がないものであるにしても、外の刺激がその原因になっていて、そのキッカケや場面となっているのである。私たちは、このようなパターン化された感覚の象徴と印象、そしてそれが呼び起こすサイン(合図)と記号の世界を生きている。

たとえそうした筋肉や神経の働きといったものが、当初において、意識的で意図的になされたものであったとしても、際限のない大昔からの祖先たちの無限のくり返しによって、いつしか無意識となり、忘れられ、自分でもなぜそうするのか分からないまま、条件反射となってくり返されているのである。

まるでその断片だけが、痕跡や影のようにつきまとってくるのである。自分でも気づかないまま、無意識の習性や生理のリズムや感覚の営みそのものになっているのである。そうして条件反射だったものが、いつしか自分にとってなくてならない無条件反射となっているのである。


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