| index＜ 日誌 ＜ aj情緒＜ 22-48「続、情緒の起源」p9 |
| いつしか自分でも気づかないまま、自分と外の世界が区別され切断されている。そうやって現実を生きている自分と、それを見ているもう一人の自分を意識している。 自分が生きている現実が、何か別世界のように思えてくるし、自分が自分にとって他人のようにも思えてくる。自分の中に住むもう一人の自分が、自分を支配しようとしている。得体の知れないもう一人の自分が、現実を生きている自分を呑み込もうとしている。はたして、どちらがホントの自分なのか、自分でも分からなくなるのである。 しかしまた、このような自覚そのものが、自分が自分の中で分裂していることの結果なのである。自分が自分を意識すること自体が、自分が分裂していることの証明なのである。分裂しているからこそ、自分で自分に対して意識しているのである。 |
index＜ 日誌 ＜ aj情緒＜ 22-48「情緒の起源」p9