index< 日誌 < aj情緒< 22-50「身体」p7 |
外の現実世界が、自分の精神に及ぼす影響としては、肉体の自律した生理や末梢神経から作り出される情緒の世界がある。それは、自分でも意識されざる無意識の、自分の肉体からの強制力である。 しかしまた、このような肉体の強制力やその生理の必要といったものが、自分にも無意識の内に感じられ、そしてまた、これが自分が自分であることを自覚する場面になっているのである。 そうした自分の肉体内部からの感覚が、自分に感情や情緒といったものを意識させているのである。むかつく、キモイ、吐き気、めまい、片腹が痛い、むず痒(かゆ)い、舞い上がる感覚などがそうである。 なぜそうなるのか、自分でも分からないし、知る必要もないし、知ることも出来ない。なぜなら、それはもともと理由やワケといったものが、始めから無いということが多いからである。しかしまた、自分にして見れば、理由などはどうでもよいことなのである。 |
index< 日誌 < aj情緒< 22-50「身体」p7