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2、記憶の結果。


私たちが生きている自分の肉体と、その見える現実のすがたがそうなのである。私たち人間は、そのようにしかなれず、それしか出来ないように、あらかじめそのように生まれ出てきたのである。自分自身の現実のすがたカタチがそうなのである。それは、数万数億年に渡る私たちの祖先の、記憶のカタチであって、その結果なのである。

はてしなく繰り返される同じことの繰り返しが、、神経と生理の作用の特質となり、そしてそれがまた、肉体の仕組みと構造となり、その見えるすがたカタチを決定してきたのである。記憶というのが、意識としてではなく、生きる肉体の営みの特質として保存されてきたのである。

そうやって、自分たちが生きてきた経験や記憶を後の世代に保存してきたのである。いま私たちが生きている現実とは、そうした過去の祖先が作り出してきた記憶の結果なのである。このような数万数億年に渡る果てしのない同じことの繰り返しが、それを現実の見えるカタチにしたのである。


戻る。                     続く。


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