index< 日誌 < j生理的情緒< 22-58「刺激に対する反応」p9 |
それは、人間の内的な心理状態から切り離された、感じ方の強弱だけの世界である。それは、それ自体が外の刺激そのものなのであって、自分自身の内的な感じ方とは別のものなのである。自分の中で内的な心理状態になる前の、外の世界との直接的で同時的な関係である。 意識でも無意識でもなく、そのような情緒的で生理的な感覚が入ってくる前の、感覚の刺激そのものの物理的な世界なのである。それは自分の内的な感性でもなければ、そうかといって自分の外の世界でもない。それは、自分の感覚と外の現実との直接的・同時的関係である。 そしてまた、感覚からも外の世界からも独立した、それだけで閉じて完結した独自の世界である。これは、言わばセンサー(感知器)なのであって、それ自体に刺激の良し悪しや好みを判断する立場にないのである。そうした心理的状態をもたらす機能をもたないのである。 |