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3、量的な違い。


それはただ、たとえば暑さ痛さなどの量的な強弱を示すのみであって、それ自体に何ら意味を持たないのである。そうした、自分にとっての意味というものを持ち得ない世界なのである。

それはただたんに、機械的で一次的な量的な違いを示すだけなのである。そしてこの量的な違いというのは、比較可能で何ら個性というのを持たない。ただ相対的で一次元的なものに過ぎないのである。だからまた、それ自体に意味などないのである。

しかしまた、だからこそ、同一の感覚の様々な違いといったものを、一次元的な量的差異に還元して比較することができるのである。言わば、たんに一次元的な数値上の量的な違いとしてのみ把握しているのである。だからそれ自体に意味などなく、意味など持ちようもなく、意味など持ち得ないのである。


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