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それは、自分の体内での様々な諸組織と、その諸作用の全体としての営みのくり返しがもたらした、適応の結果なのである。それは、その肉体の情緒のクセであり、習性でもあり、慣れとでもいったものなのである。 それらは本来、一体のものであって、また、歴史的にも物的空間的にもそうなのであって、私たちが生きてきた自然や社会の環境においては、それ以外にありえないもの、成り得ないもの、そうならざるを得ないもの、それ以外のカタチになる可能性がなく、それだけがただ一つの残された存在の仕方になっているのである。 なぜなら、それは現在、私たちが生きているという事実がそれを証明しているからである。それ以外のカタチになり得ずして、事実、それ以外のカタチや生き方といったものが、すべて滅んでいって、そして最後に残ったのが、いまの私たちのすがただからである。肉体のカタチも、生き方も、社会のシステムも、またそうなのである。 |