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14、暗黙のルール。


そして、いつしかそれなしには、自分自身が納得できないようになっているのである。この場合、「理由」はあとまわしなのであって、それより先に自分を納得させ、安心させ、落ち着かせる何らかの行為としてのカタチが、どうしても必要なのである。

そして、そうした必要が、何らかの今となっては意味不明の仕草やクセ、あるいは作法や迷信となって生き残り続けているのである。マナーや暗黙のルールとでもいったものがそれである。シキタリやタブーがそうである。

これはステータスといって、自分の社会的立場や地位のことである。それは自分の自尊心や自意識、アイデンティーといったものである。そうやって、自分の精神のカタチといったものを、現実の世界に求めていて、そして自分の生き方や、身体の動きにその意味を求めて、認めようとしているのである。


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