index< 日誌 < al境界< 22-60「暗示@」p12 |
そして、いまの現実がその出発点であり、自分の未来をカタチ作る素材と材料のすべてが、いまの自分の目の前にあるものばかりだからである。というよりも、それしかないのである。物的な自然条件だけでなく、意識や思考もまたそうなのである。いまあるそれを元(もと)に始めざるを得ないのである。 現実とはこのことで、それ以外のものは現実の世界に存在しないのである。現実に無いものを使えないのである。たとえそれが、頭の中だけの空想の世界であっても、その空想自体が、現実の世界からの反映されたものに過ぎないのである。 しかし、そうしたことは大したことでも、意味のあることでもないのである。それらは、おおよそにおいて、すでに知られていることだからである。大事なことは、私たちがいまだ知らないこと、知り得ないことこそが重要なのである。自分たちが知らないことについて「知る」ということが、何よりも大切なのである。 |
index< 日誌 < al境界< 22-60「暗示@」p12