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私たちが生きている、その未来のすがたといったものは、具体的なことは何も知り得ないし、知りようもなく、また、それをハッキリと確かめて定めることも出来ない。しかしながら、その方向性や傾向の特徴といったものは、いま現在知り得るし、予測もできるし、それを推定し、いまある現実から見定めて特定してゆくことが出来る。 たとえそれが抽象的であっても、論理的にも、経験的にも、蓋然的にも、特定してゆくことができるのである。実際、だれもが無意識の内にそうした行動を取っている。日常の習慣や慣れ、慣例といったものがそうなのである。だれもが先のことをある程度予測しながら生きている。 私たちは、無意識の内に、そうした世界を生きているのである。そうして、まわりに対して合わせていて、そして自分自身に対しても、それで納得し安心しているのである。 |
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