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自分が作り出してきた歴史と文化、そしてそれを生み出した自然条件によって、人間はあらかじめ規定されているのである。運命が偶然の出来事であるならば、この偶然自体があらかじめ条件づけられているのである。 そうである以上、人間が生きているこの現実といったものも規定されてしまう。条件づけられ、限界と制約を持ったものとして秩序立てられ、方向づけられる。そうした必然的な自律性を持った世界として理解される。 そしてそれ自体が、すでに自分を理解しようと省(かえり)みているのである。そうして何かを予測し、想定し、そしてそれへと目指していて、自分で自分を意識しているのである。そして、それへと自分を律して生きているのである。 |
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