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自分のことを自分で生きようとしているのである。他人に依存しない主体的な存在として。自分が自分の主人であろうとしているのである。自分の身体や感覚、感性や、意識や思考といったものが、自己の同一性の下に意識されようとしているのである。 それらバラバラだったものが、一つの全体として結合されたのである。自分が自分であるというのが発見されたのである。自分というのが、自分に対して自由な存在であるというのが意識されたのである。 またこのような、歴史に対する方向づけといったものは、過去に対する評価と同様に、未来に対する予測に対してもそのまま当てはまる。そしてそれ自体が、すでに歴史といったものを、何かしらあらかじめ秩序や方向を持つものとして見ているのである。 |
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