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なぜなら、この「願望」自体が、歴史研究者の動機となっているからである。そしてまた、そうである以上、それにはある一定の制約された範囲と限界が、始めからつきまとっていて、そして同時に、それへと方向づけられてゆくのである。 そして、これが研究者にとっての思考の秩序なのであって、整合性であり、首尾一貫した論理の正当性の根拠になっているのである。自己の根拠とは、このような自己の内的な秩序のことを言っているのである。 すなわち、それ自体が制約され、拘束され、限界づけられた世界なのである。そして、これが現実であり、物理的空間と、時間という歴史の現実が持つ意味なのである。 |
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