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人間は、このような制約された環境の中でしか生きて行けないのである。そしてこのような現実とは、物理的および文化的条件のことであり、このような現実の世界でのみ、人間は生きて行けるのである。 しかしまた、そうだとすれば、人間が生きて行くための方向といったものは、やはり、規定されてしまうのである。特定され、絞り込まれてゆくのである。まるでそれしかないかのようにである。そして事実、そうなのである。 とは言ってもそれは、まだ先の見えない未来のことなのであって、具体的で確かなことはなに一つ見えず、わからないし、そのすがたカタチといったものは知りようがないのである。しかし、そうであるにもかかわらず、やはりそれが分かるのである。 |
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