| index＜ 日誌 ＜ al境界＜ 22-62「暗示③」p6 |
| それは、そうであり続けるものであって、それ以外にあり得ないものなのである。自分は他人になり得ないのである。しかしまた、だからこそ自分が自分であると言い得るのである。しかしまた、だからこそ無限であり、永遠なのであって、他人と比べようのない自分なのであって、それは自分だけのもの、自分が自分であると言えるののである。 そして、そうしたことの何もかもが、世界でただ一つの、ここにしかない個性的で特殊なものを作り上げている。そして、従ってまた、だからこそこれが現実であると言えるのである。 だからまた、見える現実のすがたカタチに惑わされてはならないのである。見える現実の世界とは、それぞれが変換可能で比較可能な世界なのである。なぜなら、見える世界とは、人間にとっての世界なのであって、人間の意図や動機に基づいて意識された世界だからである。 それは人間にとっての「必要」が作り上げた世界なのである。それは、人間の思考と観念が作り上げた、自分でも意識されることのない、抽象と象徴、そしてそうした暗示が作り出した変換可能な世界なのである。 |
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