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日本は空間的に狭く、また、だれもが互いに相手に対して謙虚であろうとするのを良しとする世界である。つまり、自分の感情を表すのに手を大きく広げることもなく、身振りと仕草はなるだけ小さく、口調も静かで、そしてむしろおとなしく落ち着いた口調で謝る。 大げさに騒いだり喚(わめ)いたりすることは、ほとんどない。周囲のまわりの人間に対して、本能的に気をつかうのである。争いがあった場合、先にお互いが、相手に対して謝(あやま)ろうとするのである。 それはどちらが悪いかに関係なく、先ずお互い相手に対して謝ろうとするのである。それは、もともと幼いころからそのようにシツケられているのである。そしてそれは、日本のルール以前のマナーなのである。 これは日本語でいうところの「気づかい」というもので、そうした共通の価値観、同じ日本人なのだという、共通の土台の上で話を進めようとするのである。また、それが出来たのである。日本は島国なのである。 |
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