index< 日誌 < av表情< 22-65「謝罪のポーズ」p5


4、無意識の動作。


欧米人の場合、あやまるときに、身体の両手両足を外にして拡げて見せるのは、自分には何もないということ、隠さず、何もかも正直に相手に見せているし、争(あらそ)う気もないということ、また、その必要もないということを相手に示しているのである。日本人のように身をかがめて「おじぎ」をすることはない。そんなことはしないのである。

身をかがめて退くのは、あらそう気もなく、あらそう姿勢でもない。身体はそういう準備をしていないし、また、それが出来ないような身体の体勢である。そうして争う意志のないことを表明しているのである。そして、それでも一層身をかがめるのは、それ以上に逆らえないところに、自分から進んで身を置いているということである。

欧米人の手足を外に開くという動作は、心理的および生理的な末梢神経の、反射的で習慣的な動作とも関連している。無意識のうちに、身体がそのようなものとして反応しているのである。


戻る。                      続く。


index< 日誌 < av表情< 22-65「謝罪のポーズ」p5