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そして、そうしたことが数十世代に渡ってくり返されることによって、それが無意識の世界で自分を支配していて、それが当然で当たり前の、そうであるべきもの、そうであるはずのものになっているのである。 すなわち、自分たちの日常を支配しているクセや習性、それに生活のスタイルになっていて、そしてそれが無言の常識となって自分たちを縛り付け、誘導しているのである。だからまた、だれもそれを不思議とも不可解にも思うことがないのである。 そうして、これが自己の同一性の根拠になっていて、従ってまた、それを表に出されて言われると、だれも知りようのない自己の心の中を逆撫(さかな)でされたようで、無性に腹が立って仕方なくなるのである。ありもしない腹の中を探られているようで、不快になってくるのである。 〜22-70「続、驚く」p5へ続く。〜 |
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