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4、危険な仕草。


不意の突発的な危険に遭遇した場合には、筋肉の動きだけでなく、目や耳、鼻や肌の触覚といったものも、最大限に集中させる必要があるのであって、そうした意味でもやはり、目や口を大きく開いたままにするのは不利で危険な仕草なのである。

そして、クチを閉じて目を凝らして焦点を集中して始めて、身体は現実的な行動へ出ることが可能になるのである。また、だからこそ、間が抜けたようにクチを開いたままにすることが出来ないのである。瞬時に、臨戦的な姿勢へと移らねばならないのである。

そして、しかしまた、このような大きくクチを開くこと自体が、助けを呼んだり、危険を群れに知らせるための、無意識の先天的で反射的な仕草になっている。


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