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3、自意識。


本来、自分自身の中にあるはずの自意識といったものが、他人の精神の中に求められるのである ――これは、かつてのスターリンや毛沢東、そして今日の中国共産党やや北朝鮮社会がそうである―― 。

そしてこの場合の他人とは、集団のことであって、民族や国家、親兄弟や家族といった身内の事である。そしてその頂点に立っているのが「首領様」なのである。だからまた、このような体制はしぶとく生き続けるのである。それは、そこで生きる者にとって、自分たちの自意識そのものだからである。自分たち自身の絶対的尊厳と信じられているからである。

個人の考えというのが存在せず、これを「自分たち」という集団の中に求めていて、そしてその中に自分の居場所を求めているのである。それが自分の安らぎと安心安全であると信じられているのである。


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