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4、しつけ。


そしてこれを自分のアイデンティティーとしているのである。しかし、本人が自律していない以上、それは仕方のないことなのである。それは本人が求め願ったことなのである。要するに、自分のことを自分で解決しようとすることが無いのである。

あくまでも周りとの協調を優先するのであって、そこから出るということがないのである。確かにこのような言い方は、思い込みの「こじつけ」のように聞こえるけれども、しかし実際にこのように生きてきたし、また、このようにしかならない世界を生きているのである。

あるいは自分よりも偉そうな誰か他人にそれを求め、それにすがって生きようとするのである。自分のことを自分で生きようとせずに、それを他人に願い、その許しを得て、その下で自分の権利義務を捨てて生きることを求め続けるのである。

現実に、このような世界を私たちは生きている。実際、数百年に渡って、そうであり続けたのである。そしてこれがクセや慣れ、習慣のようなものとして根強く人間を支配し拘束し続けているのである。常識や躾(しつけ)、マナーとして定着しているである。


戻る。                     続く。


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