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4、願い。


そしてそれなくして、何かを指向したり目指したりすることもなく、そうした必要も動機自体が成り立たず、そしてまた、自分たちの歴史と未来が成り立たないのである。だからまた、飽くことなく執拗に求め続けるのである。そうするしかないのである。それは本人の意識や思考ではどうにもならないことなのである。

それは、まだ見ぬ潜在的な可能性であり、自分自身の目的であり、そして自分自身の理由なのである。それは肉体の生存の必要から来ているというよりも、それの目的や理由に係わることなのである。

だからまた、その生存の仕方や方向性、歴史といったものが、言い換えると、自分たちの未来といったものが意識されているのである。そしてそれを、その象徴としての女性のすがたカタチに求めている。美術品に女性の裸体像が多いのは、そのためである。


戻る。                   続く。


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