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しかしまた、それゆえにそれは様々に変化し得るのであって、同じものを様々な角度と視点でもって、またそれぞれが異なる動機と目的でもって見ているのである。従って、見えるすがたカタチは無限に変化し続ける、とらえどころのない世界なのである。 捉(とら)えどころがないというのが、現実の、私たちが生きているありのままの世界なのである。また、だからこそ現実と言えるのであって、従ってそれはまた、ここにしかないもの、そうでしかないもの、他のものには成り得ないものなのである。 私たちは、このような現実に対して抽象化したり、様々に比較したり、一般化したりして、そしてそれを意識の世界の中で知ろうとしているのである。つまり、人間が知り得る、そしてまた知っているのは、人間の立場からする意図的で人為的な世界に過ぎないのである。 |
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