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2、始めの表情。


これが驚(おどろ)いたときの表情であって、仕草やポーズである。ということは、このような表情といったものは、「おどろく」原因や理由とは直接の関係を持っていないのであって、そうした事情とは関係なく、ただ純粋に驚いているのである。

ということはまた、それは驚く事情や原因とは関係のない仕草であって、どんなこと、どんな場合でも、ただ驚くというときの表情なのである。そしてまた人間は、どんな事でも驚くし、どんな事情や理由からでも驚くということが多々あるのである。

悲しみも、楽しみも、怒りも、喜びも・・・、そうした理由とは無関係に、その初めの瞬間の表情は、等しく「おどろき」の表情なのである。


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