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1、可能性。



ものの思考パターンといったものは、それが本人に意識されないままで「考え方」の中に入ってきていて、そしてそれが自分の考え方の条件となっている。それは情緒のリズムでもあって、そしてまた思考の型のパターンなのである。

このようにして人間の意識そのもが、すでに与えられていて条件づけられた世界なのである。それは、空間的な拡がりの中で何かを考えたり、想像したり、予測したりしている。こうしたことが自分でも知らぬ間に、意識せずに行われているのである。

それは意識するには、あまりにも当たり前すぎて、また、それが自分の意識の前提にもなっていて、そういうワケで、それが自分でもなかなか気づき難(にく)いものとなっているのである。このような空間的な拡がりの世界を私たちは生きている。


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