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1、変化の理由。



では、なぜ、このようなことが起こるのだろうか?
それは、私たちが現実という世界を生きているからである。現実は変化していて、また、様々な無限の限りない事情と都合の下に動いている。そうした中では、自分もまた変化せざるを得ず、それが移ろい、さ迷いながら、様々にすがたを変えて現実という世界を見せているのである。

同じ自分というのが、様々な事情と条件の下で、様々に変化して見えてくるのである。まるで、「玉虫」や万華鏡の世界のようにである。同じものが、それを見る側の目的や条件によって、まったく別のもののように見えてくるのである。

言い換えると、それは自分の中で、自分を構成している様々な要素といったものが、要素自体は同一であるにも拘(かかわ)らず、その組み合わせや順序、秩序といったものが時と場所によって変化しているということである。


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