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人間の存在自体が、このような自己の身体のカタチによって拘束されているのである。それは同時にまた、人間という精神が、すがたカタチとなって現実世界に現れ出たカタチなのである。 そして精神は、この自分自身の肉体を通してのみ現れてくるのである。そしてそのカタチが現実世界のシステムなのである。政治や文化、そして経済や社会がそうなのである。それは人類という肉体の延長線上の世界なのである。 そしてこれが肉体の営みなのであって、肉体内部の神経や生理の作用なのであって、意識とは別の自律した肉体の、独自の無意識の世界なのである。直感であり、反射作用であり、衝動的な第六感、有無を言わせぬ肉体の営みの、絶対的な強制力が支配する世界なのである。 |
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